震災直後、「自分の命を自分で守る」=「いのちてんでんこ」という言い伝えが話題になりました。
あれから間もなく5年になろうとしています。
東日本大震災で起きた、東京電力福島第一原子力発電所の事故後、私たちは眼に見えない放射性物質の恐怖や風評被害に心を痛めながら過ごしています。
あれから間もなく5年になろうとしています。
東日本大震災で起きた、東京電力福島第一原子力発電所の事故後、私たちは眼に見えない放射性物質の恐怖や風評被害に心を痛めながら過ごしています。
主催したのは、「平和と人権が守られ、女性が自分の能力を十分に発揮でき、生きやすい社会」をめざして活動する、i女性会議気仙沼支部です。
平成27年12月13日午後1時から開催された上映会には、200人ほどが集まりました。
映画の中には、28年前に起きたチェルノブイリ原発事故。ベラルーシ共和国で被爆に苦しむ人たちと、被爆から子どもたちを守る取り組みをしている人たちの姿も描かれています。
「はじめはみんな泣き虫なフツーのお母さん」
子どもたちを被爆から守るために、通学路の線量を測り、安全な食糧を選択し、保養に出掛けながらも、福島で生きることを選択したお母さんたち。
放射性物質から子どもを守りたいと活動する母親たちは、「差別に負けず子どもを被爆から守りたい」という強い信念で行動を続けています。
鎌仲ひとみ監督は、
「被ばくや汚染を認めたくない、差別されたくない人々の心理が利用され、当事者たちが自らの安全を主張する。よじれた現実の中で子どもたちを心底守ろうとする母なるものの存在。原発事故後の世界を生きる母たちのしなやかさ、強さ、揺らぎや弱さを含めて感じてほしい」
と話しました。
「被ばくや汚染を認めたくない、差別されたくない人々の心理が利用され、当事者たちが自らの安全を主張する。よじれた現実の中で子どもたちを心底守ろうとする母なるものの存在。原発事故後の世界を生きる母たちのしなやかさ、強さ、揺らぎや弱さを含めて感じてほしい」
と話しました。
東日本大震災後、私たちは、停電が続き、電気のない生活の大変さを経験しました。
電気が点いた時、手を叩いて喜んだことを思い出します。
原発事故後、電気が原子力発電所で発電され、私たちの生活を支えていたことも知りました。
原発事故後、電気が原子力発電所で発電され、私たちの生活を支えていたことも知りました。
福島原子力発電所の事故が起こるまで、私たちは原子力発電は安全だと思ってきました。
震災は、私たちの安全神話を根底から覆しました。
そして、私たちに、いつどこで、何が起こってもおかしくない世の中を生きていることを教えました。
映画「小さき声のカノン」は、いざという時に、大切な命をどう守るかという知恵と女性の強さを小さな声で語り掛けています。
(取材日 平成27年12月13日)