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2013年7月23日火曜日

「子ども海広場」OPEN! そしてさらなる〝つながり〟の予感(南三陸町歌津)

石野葉穂香です。

先日、ここで紹介した南三陸町の「長須賀海水浴場 復活大作戦!」の続報です。

予定通り、7月20日、待ちに待った「長須賀つながりビーチ こども海広場」が、ついにオープンしました!


<前回の記事>
2013年7月12日金曜日
長須賀海水浴場 復活大作戦!(南三陸町歌津)
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/07/blog-post_12.html

晴れたっ! 長須賀海水浴場に3年ぶりの〝盛夏〟がやってきました。

作文に 「やっぱり自分たちの海で泳ぎたい!」 と綴った子どもたち。
その〝言葉〟に心を動かされた大人たち。

「地元の海水浴場を復活させよう――!」
津波によって傷つけられた海水浴場の清掃に、一緒に取り組んできました。

7月に入ってからの宮城県は梅雨空が続いています。
北の高気圧の冷たい風に影響されやすい海沿い地方では、雨天曇天、最高気温が20度に達しないという肌寒い日もありました。

7月20日も、海辺には朝から雲がたれ込めていて、風も冷涼。
〝海開き〟には、ちょっと似合わない天気かな? なんて思ってしまいました。

8時半頃、海岸を訪ねてみました。
10時からのオープニングセレモニーを前に、砂浜では、最後の一斉清掃が行われていました。


この日の〝ゴミ〟は小石や貝殻。
震災ゴミはもうありません

この日、朝早くから浜辺のゴミや小石を拾っていたのは、埼玉県立川越西高等学校の35名の皆さん。
前夜、埼玉県をバスで出発。この日の朝、6時前に南三陸に到着しました。

「被災地で何かお手伝いしたい!」
震災直後から川越西高の生徒たちの間からは、そんな声が数多く上がりました。

先生が、ボランティア活動の受け入れ先を探していたところ、南三陸町と縁を結ぶことができ、以来、年に数度、生徒たちは南三陸を訪れて、仮設住宅にマフラーや刺繍入りのブランケットを届けてくれたり、清掃活動に参加したりと、南三陸にたくさんの支援をくださいました。

震災後、笑顔が消えていた男の子が、ブランケットを抱きしめて、やっと笑ってくれた――。そんなエピソードもありました。
みんなでラジオ体操♪ 
空がどんどん明るくなっていきます

皆の祈りが通じたのか、9時半頃から、上空の雲はだんだん薄れ、青空が広がってきました。

さあ。
10時少し前、オープニングセレモニーが始まりました。

山形で修行をされた〝神様〟によるお祓いと安全祈願。

そのあと、プロジェクトを進めてきた一般社団法人「TSUNAGARI」の代表・勝又三成さん、そして「TSUNAGARI」の中の、小中高校生で組織する「南三陸シーモンキー」の代表である高校生の三浦秀人君から、あいさつと感謝の言葉がありました。

降り始めた光の中、〝神様〟を先頭に、
そのあと、御神酒が海に捧げられます

手前は「TSUNAGARI」代表の勝又さん。マイクを持つのは三浦秀人くん

そして、いよいよカウントダウン・・・!
 皆が浜辺に一列に並びました。

「・・・さん、にぃ、いち、GO!」

午前10時。
海開き!

合図とともに、川越西高の皆さん、そして地元の子どもたちが、いっせいに海に飛び込んでいきました。

この瞬間、浜辺に居合わせた誰もが笑顔に(一部は感激の涙に)なりました!

「いえぇぇーぃ!」「やったぁ!」「つっ冷たい(笑)!」「でも気持ちいい \(^^)/!」
長須賀海水浴場に響き渡る、3年ぶりの〝歓声〟です。

「地元で海水浴なんて諦めていたけれど、この子たちが大きくなる前に、また歌津の海で泳げる日が来るなんて――」
笑顔の目にも、光るものをこらえきれないお母さん、ボランティア、支援者の方々――。

「もう、飛び込んじゃおうよ!」

この笑顔・・・!
この日のこと、きっと忘れられないね

午前中は、地元っ子たちはちょっと少なめで、高校生の皆さんが、海開きをぐっと盛り上げてくれました。
「キレイな海・・・!」「海で泳ぐなんて小学生以来」「足元の砂がさらわれていく感触が不思議!」

〝青春〟といえば、やっぱり海でしょ!

君たちの〝小さいころの思い出〟に、間に合ったね

海遊びの定番(^_^)v

「埼玉県は〝海なし県〟ですから(笑)。子どもたちは海で泳ぐことはもちろん、浜辺で作業をするっていうことも楽しかったみたいです。でもいい経験をさせていただきました」(川口西高 引率の鈴木美奈先生)

「来年の2年生の修学旅行は、もう東北地方に決まっていて、その初日と2日目には南三陸を訪ねる予定です。結ばれたご縁ですから、もっと長く、ずっと繋げていきたいですね」(同じく神谷一彦先生)

オープニングを盛り上げてくれた「ガッツ・ダイナマイト・キャバレー」の皆さん。
この日は、歌手のしおりさん、吉本興業の芸人さんたちも応援&祝福してくれました

浜辺もノリノリ♪

震災発生時は中学生だった高校生たち。

彼らのように、県外の若い世代の人たちも震災の現場に関わってくれて、そして、これからもずっと思い続けてくれたなら、こんなに心強く、うれしいことはありません。

悲しかったり辛かったりという現実も、〝現場〟には、まだたくさん残されています。

でも、それだけじゃなくて、例えば、地元の子どもたちとも交流したり、今回のように、皆で楽しむことができる場所の復活にもチカラを添えてくれたり――。

なによりもまず、宮城に来てくれること、見てくれること。
そして、手を伸ばしてくれるここと・・・。

もっともっと繋がって、楽しい思い出もまた、日本中や世界中の人たちと共有していけたら・・・って、彼らの笑顔を見ながら思いました。

『小江戸 川越から 笑顔発信\(^o^)/』

川越西高の皆さん、メッセージ & 宮城への応援、ありがとうございます!
いつでも、何度でも、ずっと、ずーっと、みんな待ってます。
今度は、お父さんやお母さんも、もっとたくさんのお友達も、
そして、何年後かには〝子どもたち〟も連れて、ぜひ、おいでくださいね。

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「長須賀つながりビーチ 子ども海広場」は、7月20日から8月10日までの期間、毎日9:00から15:00までオープンしています。

前回の記事にも書いたのですが・・・。
ここは、地元の人たちのプライベートビーチ的な場所ですので、地域外の方が訪問されたとき、もしも混雑していたら、〝地元っ子たち〟を優先させてあげてください。
でも、空いているときには、ぜひ一緒に遊んで泳いで、交流の輪を大きく広く、繋いでいっていただけたら…と思います。

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梅雨明けも、きっともうすぐ・・・。

南三陸の夏は、いよいよクライマックス(最高潮)です!

(取材日 平成25年7月20日)